どこかで誰かが…
「そのくらいなら、」

「しかも、実は途中で足が着いちゃってたっていうね…」

「…ぷっ」

「あ、今、笑ったろ?」

「だって〜、ちょっと意外で〜」

「俺は陸型なんだよ。」

「でも、言わなければ分からない分からない!」

「その飯田って奴に教えてもらうかぁ。」

「え〜、あはは、も〜笑わせないでよ〜」


笑い声を抑え、くっくっくっと、苦しそうにしてる佳菜子を見て、さらに続ける高木。


「そんなに笑えるか?」

「あ〜ごめんごめん!」

「馬鹿にしてんだろ?」

「してないしてない!」

「くそ!こーなったら、意地でも飯田を探してやる!今、いねーの?」

と、電車の中をキョロキョロしてみせたりもする。


「やめてよも〜。あ〜腹筋が〜」



こーして笑っているうちに、高木が降りる、一つ前の駅まで来ていた。


「あ、次だ。」

「え!もう?!」

「おまえ、一人になっても笑ってんなよ。」

「ホントホント。気を付けなくちゃ!」

「ふっ。」

「なに?」

「堀口って、2回繰り返すの口癖だな。」

「え?」

「ホントホントとか、ごめんごめんとか。」

「え…そう?」

「うん。ホントホント。」

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