どこかで誰かが…
スーパーにつくと、

「なぁ、お気に入りの店員って、どいつ?」

顔を近付け、小声で尋ねる清瀬。

「えー、居るかなぁ……あ、居た居た。」

「どこ?」

「ほら、牛乳売り場のとこの。」

「…ん?」

「なに?」

「違くね?」

「は?」

「片桐くんとも、サワともタイプが違うじゃん。」

「え…そう?」

「違うだろ。あの二人は、どちらかと言ったら…チャラく見られがちじゃん?」

「…言っとく。」

「ばかっ!極端に分けたらだよ!誠実かそうじゃないかって言ったらさ〜」

「誠実じゃないんだ〜?そーなんだ〜」

「だってホラ、アレ、女の子に声かけそーにないじゃん!」

「…」

「あ、こっち見た。」

「ちょっ!」


慌てて商品を手にして誤魔化す佳菜子。


「大学生ってとこかな。今流行の草食系ってヤツ?」

「あんまりジロジロ見ないでよ!」

「もう見てねーよ。」

「このスーパー、我が家はお得意さんなんだからぁ。」

「でも、バス通りに大手スーパーができちゃ、経営、厳しいだろうなぁ。」

「うん…近いに越したことはないんだけどね…」

「なんか俺ら、オトナな会話してるなぁ。」

「って言うか、主婦的会話だよコレ。」

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