どこかで誰かが…
その数時間後―――

ピンポ―ン、ピンポ―ン…


「はい?」

「あ、堀口ですけど。」

「あ?…ちょっと待って。」


清瀬がドアを開けると、佳菜子がお皿を持って立っていた。


「…冷しゃぶ?」

「お父さんが持って行けってさ!本当は一緒に食べたそうだったけど、用事があるかもって言ったら諦めたよ。相変わらず、あんたが気になるみたい。」

「呼んでくれて良かったのに。」

「来たら長くなるよ。」

「…たしかに。」

「ラーメン、もう食べた?」

「あぁ。でもまだ食える。」

「ご飯あるの?」

「いや、ビールで…」

「やっぱり暇だった?」

「ビデオ見てた。」

「エッチなやつ?」

「ちげーよ。こないだの練習試合のだよ。」

「へー。じゃ、お皿は今度。」

「なあ。」

「ん?」

「あぁ…あがってく?」

「…寂しいんだ!人のこと言えないじゃん!」

「さようなら」

「嘘だって!ビデオ、ちょっとだけ見ようかな。」

「んぁ。」

「じゃ、ちょっとだけ。お邪魔しまぁす。」

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