どこかで誰かが…
その数日後、

体育館に一番乗りで向かったつもりの佳菜子だったが…

「あれ!早いねー!」

「おう。」

高木に先越されていた。


「いつも?」

「掃除がなければ」

「ちゃんとしてんのぉ?」

「そのつもり。」

「こりゃしてないな。」

「…堀口こそ早いじゃん。」

「私も当番じゃなかったから。」


バスケットシューズを履き終え、ボールを取りに向かう佳菜子。

すると、

「いくぞ!」

「え?」


突然、高木からパスが…


「マンツーマンしようぜ!抜いてみ!」

「えー、無理だよー!」

「俺、右手しか使わないから」

「はぁ?」

「俺、レフティだから。」

「んー(左ききなんだ…)じゃあ、いーよ!」

「あ、きったねー」


不意を突いて、佳菜子はゴールに向かいドリブルを始めた。

が、

コースを完全に立ち塞がれ、

「だってホラ〜!それでもコレだもん!」

「だって男の子ですものぉ。」

「ムカツク〜!」

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