どこかで誰かが…
「ぶっ!ウケルそれ〜!」

「だろ?」

「じゃあ、教えてもらえないね、水泳。」

「でも、いーコト教えてもらっちった。」

「コツ?」

「…ま、色々。」

「ふーん。…スキアリ!」


佳菜子は高木からボールを取り上げ、ゴールめがけてシュートした。


「あ〜!外した!」

「へ、だっせーの!」

と、跳ね返ったボールをキャッチした高木は、

「はい、残念!」

華麗なダンクシュートを決めてみせる。


「うゎ〜!凄いねーやっぱり!」

「そりゃー、相手が堀口だもん。余裕っすよ!」

「つっ!」

「実戦じゃあ、なかなか出来ないよなぁ。」

「いつか、その口を塞いでやる!このボールで!」

「ほらな、やっぱ気ぃ強いよ。」



この日を境に、部活前のマンツーマンでの練習は、二人の日課となっていった。


その効果があってか、

「ナイッシュー!…最近腕上げたんじゃない佳菜子!」

練習中も調子が良く、

「そりゃー、専属コーチがいるからねぇ。」

影では噂にもなりつつあった。


「あれってどーなの?」

「やっぱ、つきあってるかな?」

「じゃないの?だって帰りだって一緒に帰ってくしねぇ…ねぇ。」

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