どこかで誰かが…
「なんだよ阿部ちゃ〜ん、怒るなよ〜!」

「怒ってねーよ!」

「じゃあ、照れんなよ〜!」

「おまえウザイ!マジで!」


そんなやりとりを聞きながら、
その後ろを、阿部の彼女の吉田と共に、佳菜子とゆっこも笑って歩いていく。


校門をぬけ少し歩くと、その先に、他校の制服が目についた。


「あれ?清瀬だよね?」


そのゆっこの声に、清瀬と話す、後ろ姿の他校の男子も振り向き…

その途端、

「よー!佳菜子ぉ!」

その男は、やけに親し気に、満面の笑みで佳菜子を迎えた。


「…何してんの?」


男と違って冷静な佳菜子は、少し不満気にも見え…


「友達が会いに来たっつーのに冷てーなぁ。」

「わざわざこんなトコまで?」

「ここの学校とうちとじゃ、なかなか試合で会うことねーからさぁ。」

「うるせーよ。」

「あははは。怒んなよキヨ〜」


その様子で、地元の友達だと察しはついたのだが、

「ねぇ佳菜子、誰?」

吉田がたずねると、渋々、紹介をはじめる佳菜子。


「三人、同じ中学でね、今はК高のサッカー部に」

「ども、大沢っす。どんなトコかと思って来たら…なんか楽しそーで、やっぱ、いーよなぁー、共学!」

「て言うか、その制服、浮いてるから!」

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