どこかで誰かが…
毎週木曜日は、バスケ部の練習は休みだった。


「今日どーする?」


下駄箱で靴を履きかえながら話す女子達。


「あ。あたし今年、水着買いたいんだよね…見に行きたいなぁ。」

「あー、あたしも新しいのほしいかも!」

「行く?」

「行くぅ!」

「佳菜子は?」

「私?…買っても海とかって行かないかもしれないからな…」

「買ったら無理にでも行くでしょ普通!」

「でも、」

「て言うか、まずはさ、水着見てから買うか買わないか決めたら?」

「たしかに!」

「つーことで、流行チェックに行きますか?!」

「行こう行こう!」

「ね!佳菜子も行こうよ!」

「じゃあ、見るだけ…」

そこに、

「俺も行きたいなー、水着売り場。」

近くを通った男子が口を挟んだ。


「キモい〜!盗み聞きしてんなっつーの!」

「おめーらの声がデケーんだよ。」


その中に、高木の姿もあり、

「あれ?吉田!阿部ちゃんに選んでもらわなくていーの?」

と、からかってみせる。


「ふざけんなよ!俺、絶対そんなとこ行かねーって!」

「マジで!じゃあ俺が代わりに行ってやろっか?」

「何でだよ!」

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