どこかで誰かが…
「急に…なに?」


佳菜子の鼓動が高鳴る……が、


「髪型も変えちゃって、どーしたよ?」

「あ、あぁ、そーゆーこと?」


大沢の返答に、意識しすぎた自分を恥ずかしく思った…その途端、


「そ!つきあおうぜ、俺達!」

「…え?」

「つきあおう!」



ポカンとする佳菜子。


清瀬は知っていたとみえ、
大沢と佳菜子の顔を、代わりばんこに見ている。

そこへ、

「なんで?」

思わず聞く佳菜子に、

「ぷっ!あはははは…」

大爆笑する清瀬。


「…マジで言ってる?」

大沢に、呆れられながら、

「告る理由はさぁ、普通、いくつもねーだろっつーの!」

もっともなことを言われて、
佳菜子は、やっと、自分が置かれている立場に気が付いた。


「あぁ…えっと…」


人生で、今までに無い動悸に、
何か言おうものなら、口から心臓が飛び出しそうだった。


そして、

「ほら、だから言ったろ!解ってなかったんだって、全然!」

清瀬の言葉に、

「マジかよ。」

うなだれる大沢。

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