どこかで誰かが…
エピソード3
何かで聞いたら話では、
後悔をする者は、どっちに転んでも、結局、後悔するものらしい。


〜あの時こうしていれば、今が違ってたかもしれない〜


そんなことにならぬよう、
とにかく今、やれることをやっておこうと、決断をした佳菜子は…

大沢とつきあうことにしたのだった。


「え〜!…マジで?」

「うん。この前の日曜日に催促されて…」

「い、いつ告られたの?!つか、何で言わなかったの?!」

「それは…」

「だって、いーの?」

「好きだった人だし」

「それは昔でしょ!今は?」

「え?」

「今の好きな人は?って聞いてんの!」

「特には…」

「…高木は?」

「高木くん?」

「だって、あんた達仲良かったじゃん!」

「それは!(あれ?まさかゆっこちゃん、私が高木のこと好きだと思ってる?それはマズいよ!)」

「二人は、つきあうもんだとばっかり」

「違うよ!“仲が良い”のと“好き”は違うでしょ!」

「…」

「確かに高木くんは、この私でも話しやすい、珍しい人だけど」

「そこが大事なトコじゃん!」

「…そーかな?好きな人とは緊張しちゃって、上手く話せなかったりすることもあるんじゃない?本当は超〜トキめいてるのに、バレないように、つい冷たい態度とっちゃったりさぁ。」

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