どこかで誰かが…
「それって、彼氏とのこと?」

「え、(高木くんのゆっこちゃんに対する気持ちじゃん!)一般論だよ。」

「…佳菜子はさ、今、ときめいてるの?」

「…て言うか、ここんとこ、いつも大沢のこと考えてたかも。」

「恋しかったってこと?」

「んー、違うかなぁ…ほら、私達学校違うから…」

「もう心配事?!」

「でも、男子校だし!地元同士だしね!」

「そっか…」

「清瀬もいるし。」

「…なにそれ?」

「あんなだけど、頼りになるんだアレが。」

「ふーん。…ね、どうして清瀬とは恋に発展しないの?」

「やだー!考えたことない!」

「不思議〜。」

「なにがぁ?」

「ま!じゃあ、佳菜子には、楽しい夏休みが待ってるワケだ!」

「楽しいって…あっちはサッカー漬けだってさ!」

「あ…淋しいんだぁ?」

「なに言ってんの!うちらだってバスケがあるでしょ!(あっちとは比べものにならないけど…)それに勉強もしなくちゃだし…」

「なに?」

「担任がうるさくて!」

「あー熱血野本君ね。…あたしはまた、大人の階段登る勉強かと…」

「え?」

「ん!なんでもない。」

「?」

「あのさぁ佳菜子…彼氏ができたこと、しばらく内緒にできる?…ほら!夏休み前に、皆に刺激与えても…ねぇ…」

「べつにいいよ。てか、キャプテンは大変だね…」

「ん、ま、まあね…」

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