どこかで誰かが…
ゆっこの機嫌が良かった理由が、何だったのかはともかくとして、

次の日から、

ランチタイムになると、佳菜子のもとにゆっこが姿を現わすようになった。


そのうち、吉田や阿部、望月までもが一緒に食べるようになり…

後藤にも、徐々にクラスの友達が増えているようで、
その様子を見た佳菜子は、安心して、バスケ部メンバーとの部活外の時間をも楽しめるようになった。


ゆっこは、こうなった経緯について、佳菜子に話てはいない。

なぜならば、

佳菜子が独りで食べていると知り、いてもたってもいられなかったワケで、
清瀬に言われたから、昼を一緒に過ごしているのではないからだ。


そんな数日後の朝

ふと気が付くと、佳菜子と清瀬のすぐ後ろを歩いていたゆっこ。


いつもなら気軽に話しかけ、その先を一緒に登校しているのだろうが、
その日の佳菜子と清瀬は、いつになく話が途切れることがなく、話かけるタイミングをつかめぬまま学校に辿り着いてた。


しかも二人は、


「つーことで、帰り!」

「うん。じゃね。」


目の前で、帰りの約束まで交わしている。


おかげで、その日は一日中、気になって仕方がなかった。


(気になるぅ…けど聞けない。)


それからというもの、二人が帰る姿を、何度も目にするようになるゆっこだった。

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