紅龍 ―2―
「行くんだ。」
「嫌。」
「何でだ?」
「嫌だから。」
「行け。」
「嫌。」
しかし、そんな私の気持ちも分からない恭平と言い合いになってしまう。
でも、これだけは譲れないんだ。
学校には行かない。
行けないから。
「行くんだ蘭。」
「だから嫌だって言ってる。」
もう一度言ってきた恭平に冷たく当たる。
「学校に行っても恭平の望むような、昔の私には戻らないから。もう、戻れないから。」
キッと恭平を睨み付けながら。
この闇に満ちた冷めた瞳で。