紅龍 ―2―
…―まぁ、実際。
黒桜会の邸から学校までは結構離れていて、行くのに一時間ほどかかったのと、
邸から出た時間も遅かった事から学校に結局着いたのはもう始業式が終った頃だった。
「蘭ちゃん。理事長室までは自分で行ってね。私はもう帰るから。」
学校に着いた所で京花からそう言われた。
私はうん。とだけ言って車から降り、京花はそこで帰った。
京花が居ないなら逃げれると思ったけど、今さら帰るわけにはいかず、私は始業式が終って騒がしい学校の中を1人で理事長室目指して歩いていった。