紅龍 ―2―
それから晃人が呼んでくれた車に乗って倉庫に向かった。
車の中で話す人なんて誰も居なかった。
皆、何かを考えてた。
龍は目を強く瞑って悲しそうな顔して、晃人は外をじっと見つめて。
笹木は煙草吸って、愁真はいつも以上にシュンとしてて。
俺はと言うとちょっと涙目になってて。
それを悟られたくなくて寝たふりなんかして。
本当に―…
本当に蘭の居ない俺等は何かが抜けてるようだ。
…―蘭。
俺の頬を寂しい色した涙が伝った。