紅龍 ―2―
俺は顔を歪めた。
またなんか泣きそうになってくる。
くそっ。
俺あんま涙もろいとかそんなんじゃねぇのに。
くそっ。
くそ―…っ。
しかし、隼人君はそんな俺を置いて話を続ける。
「蘭は毎日のように銃を手に持ち、血を浴びている。“あちら側”の人間だ。そして黒桜会は、蘭は下手したら俺等の敵になる。それが事実。」
「だから敵にしないようにするために、あちら側の情報がいる。お前等も蘭の敵にはなりたくないだろ?逆に今のお前等は蘭を救いたいと思っているはずだ。」
「だが、お前等の事だから黒桜会の事全然今も、昔も知らねぇんだろ?黒桜会が何を背負っているのか知らないだろ?だから今蘭がどんな事して、誰と活動しているなんて検討もつかない。そうだろ?」