素直の方が好きですか?


「いけないんだぁ」

「だからアレは…」

「冗談だっつの…あ、ともー!!」

「乙音!」

相変わらずだ。
しかもこの大学で知らないやつはいないほど有名なバカップルだ。
まぁ科が違えば知らないだろうけどな。


「悪い、俺帰るな」

「まじかー、じゃあまたね」


久しぶりに高校方面を歩いてみた。

智葉ときちんと対面したファーストフード店。
智葉と言った花畑。
智葉と…智葉と…

この場所はやっぱり智葉で溢れてる。
智葉しか…いないんだ。


あれ?人がいる。珍しいな…
ここ、生徒以外はあんま人通んないし…。
高校生には見えないし……。



あ、こっち向い、た…

「嘘だろ?」

俺は暫くその場を動けなかった。
が、その人は走り去ってしまった。

< 439 / 526 >

この作品をシェア

pagetop