それでも好きだった










「ごめん!待った?」


急いで来たのか、少し汗を掻いている岡田君。



「待ったかも」


そう言うと、ごめんと謝っていた。




「もう、大丈夫?」

「あぁ。帰るか!」





そう言って学校を出て行く。





いつもは一歩後ろを歩いていたが、今は隣を歩いている。




かと言って手をつないでるわけではない。


何て言うか、慣れない。








「先生にでも呼ばれてたの?」

「あ…いや…」




少し困ってる様子の彼。


だからすぐ分かった。




…女の子だ。




彼がモテるのは知ってる。




紗月と付き合ってるときから知っていた。




















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