先生に愛たい。
しばらくして、例のアイツが入ってきた。


ガラガラ・・・

「起立!!礼」


一斉に礼をする。


「着席。じゃあ、まあみんなほとんど初対面だから、自己紹介なっ!」


そう言うとあいつはホワイトボードに男としてはうまい字で


“南澤 類”


璃子の言っていた、“連”という人物ではなかったのか。


まあいいか、ひと違いなら。


「読めるよな?普通に南澤先生でいいからな」


「じゃあ、最初だから質問。俺にある?」


4人くらい手を挙げた。


もちろん、俺も。


「先生ー。先生は何歳ですか?」


「ちょうど21歳。言っておくけど、大学はちゃんと行ったからな」


「え?じゃあ大学生なの?」


「ちげーよ。2年の時に単位取ったわけ」

“すごーい”歓喜の声があがる。


「先生。先生は蓮という人物を知っていますか?」


言ってやった。


「ちょ、陸!!」

「連?知らないけど?」

ふーん。じゃあ“連”っていう奴は関係ないんだな。


安心ってかな。
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