愛のため息
高校を卒業したばかりの春。



これから通う大学から、一駅離れた場所での1人暮らし初日。






借りた部屋の大家さんに、引越しの挨拶そしてた時、ちょうどそこに訪れた、小さな女の子。




大家に孫だと紹介されたその女の子は、帰宅途中だったらしく、ランドセルを背負っていた。




俺の腰より少しだけ出たぐらいの身長。多分小学3〜4年生くらいだろう。




耳より少し高い位置で二つに分けられ縛られた髪は、吹く風で揺れていた。




クリッとした二重の大きな目に大きな黒目で、じっと俺を見つめるその子に挨拶をすると、その大きな目はキラキラと輝き、




『こんにちは。佐藤ミイです!お兄さん、ミイの彼氏になってください!』




元気よく、そんな事を言った。




最近の子供はマセている。



告白されて感じた俺の正直なキモチ。




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