愛のため息
ドキドキするとか、嬉しいとかそんなキモチは一切なくて。
どうせ一時の、気まぐれな感情に過ぎないんだ。
子供が戯れ程度に言っただけ。
だからといって適当に「いいよ」って言える性格でもない俺は、子供相手にはっきりと断ってしまった。
「ごめんね。彼氏にはなれない」
途端に眉が下がりキラキラした目は潤んで、泣きそうな顔をする目の前の子供。
小さな子を傷つけたという罪悪感が沸き起こるけど、相手は小学生。
ここでOKなんてしたら、近所のみならず世間の人全てに、白い目で見られるのは当然。
仕方ないじゃないかと内心ため息をつきながら、それでもこの子が泣かないようにとフォローをしていた。
「キモチは嬉しいけど、ミイちゃんがもう少し大人になって、その時まだ俺を好きだったらその時また言ってくれる?」
「……大人になったら…付き合ってくれるの?」
『うん』
大人になるまで俺を好きで居続けるなんて、到底ムリだろう。
なんて勝手に決め込んだ俺は、あっさりと頷いた。
それで泣きそうだったこの子が笑ってくれて、良かったなんてのん気に思ったりなんかして。
思えばこれが間違いで俺たちの始まりでもあった。
どうせ一時の、気まぐれな感情に過ぎないんだ。
子供が戯れ程度に言っただけ。
だからといって適当に「いいよ」って言える性格でもない俺は、子供相手にはっきりと断ってしまった。
「ごめんね。彼氏にはなれない」
途端に眉が下がりキラキラした目は潤んで、泣きそうな顔をする目の前の子供。
小さな子を傷つけたという罪悪感が沸き起こるけど、相手は小学生。
ここでOKなんてしたら、近所のみならず世間の人全てに、白い目で見られるのは当然。
仕方ないじゃないかと内心ため息をつきながら、それでもこの子が泣かないようにとフォローをしていた。
「キモチは嬉しいけど、ミイちゃんがもう少し大人になって、その時まだ俺を好きだったらその時また言ってくれる?」
「……大人になったら…付き合ってくれるの?」
『うん』
大人になるまで俺を好きで居続けるなんて、到底ムリだろう。
なんて勝手に決め込んだ俺は、あっさりと頷いた。
それで泣きそうだったこの子が笑ってくれて、良かったなんてのん気に思ったりなんかして。
思えばこれが間違いで俺たちの始まりでもあった。