宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!
「き、昨日の写真も急いで現像したんだよ。だから寝不足」
目頭を押さえた。
ただ眠たいからではない。
「ありがとね。寂しくなったら、これ見るよ」
そう言うと、友加里はアルバムを閉じる。
ゆっくりと、
名残惜しそうに………。
〜空港内にアナウンスが〜
「…もう行かなきゃ」
立ち上がる友加里の手をつかみ、
「やっぱり嫌!」
「真琴…」
「やっぱり寂しいよ。友加里、わたし、一人になっちゃう………」
俯いたまま、それでも手だけは離さないわたしの、その手を強く強く握り返して、友加里は静かに言った。
「あんたはもう、一人じゃないでしょ?よく考えてみ。あんたのまわりには、いつも人が寄ってくるんだよ」
「友加里…」
「それはね、あんたがいつも一生懸命だから。自然と笑顔が集まってくるの。だから笑いな。あんたの笑顔はみんなを幸せにするから」
友加里は笑っている。
涙を流して、
笑っていた。