宣誓!わたくし細井真琴は7月7日までに20kg減量し憧れの朝倉先輩をGETすることをここに誓います!


それ以上、言葉が出ない。


時が止まったような静寂。時折、聞こえるのは、針が微妙にブレる音。


ゆっくり顔を上げると、伏し目がちな先輩がそこにいた。


もう、二度と見てくれることはないのかもしれない。


いや、今なくなったのだ。


静かに体重計を下りる。


正直、そんな気がしていた。


正しいダイエットはすぐ結果は出ない。


もし目標体重に到達できたとしても、それは一年後かもしれない、そう思っていた。


「約束だからな」


顔を上げた先輩は、あっさりそう言った。


そう言って背を向けた。


どんどん遠ざかる背中。


手を伸ばせば届きそうで、その実、届かなかった背中。


でも、わたしは頑張った。


20kg近い減量に成功したんだもん。それだけじゃない、ダイエットを通じて、沢山のかけがえのないものを得た。


でも離れていく背中。


ここまで距離が近づいたのも、ダイエットのお陰。


確か二日目に、ここでこうして体重を計ったっけ?制服を着てたから、2kgマイナスで、その時からしてみれば…。


あっ‼


「先輩‼待って下さい‼」















< 445 / 469 >

この作品をシェア

pagetop