朝日と夕日のラプソディ
全体的にほんとうるさい
「ねえ、ペンタゴン。あたしってどうしてこんなに依存しちゃうのかな。というか、依存しない人っているかな。人間は依存なしに生きられない生き物かな。あたしはこうなったらとことんありとあらゆるものを否定して、孤独になって、依存しない生き物として生きてゆきたいよ」

ペンタゴン。あたしのペットです。カラスの上半身と鮒の下半身をくっつけて、魔王サタンの力をお借りして新しい息吹を与えてみました。ペンタゴンは飛べるし泳げます。そんな生物はいちゃいけないから、魔王サタンはペンタゴンを歩けなくしたのでした。あたしはペンタゴンには、無条件で信頼してます。だから、こんなばかっぽい質問もペンタゴンにはしてしまうのでした。

「それはね、ユウ。人間とは著しく評価や判断ができない生き物だからさ。何が良くて何が悪い、何が必要で何が不必要、それがわからないんだよ本当の意味で。だから絶対的な存在を作ろうとする。依存だね。依存は悪いことじゃないよ。むしろ、依存する人間は利口だ。なんでそんなに依存がいやなのかな」
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