透明な願い

芽生えた気持ち



「だ…大丈夫ですか!!」



驚いたのと同時に、とっさに出た“怪我”の文字。


あたしは庇ってくれた人の両腕を掴む形で、初めて目があった。



「お前は?」

「だ…大丈夫です」



帰ってきたのは、あたしの欲しかった“答え”ではなく、あたしの事を心配するものだった。



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