秘密の兄妹
「しま…すけど…」
なぜか口を尖らせて言ってみる
そんな私を呆れた顔で見て
お兄ちゃんは少しなにかを考えると
「よっしゃ、わかった。こっちおいで」
そう言ってお兄ちゃんは私を手招きした
なんだろうと思いつつ私は立ち上がって
お兄ちゃんのほうに行く
「なあに?………ぬわっ」
思わず変な声が出る
私はお兄ちゃんに腕を引っ張られ
気付いたらお兄ちゃんのあぐらをかいた
膝の上に居た
「決めた、聖羅が勉強するまで離さない」