秘密の兄妹



私は後ろからお兄ちゃんに
ギューっと抱きしめられた

真後ろにお兄ちゃんがいると思うと
いつも以上にどきどきする

私も体の前に伸びてきた腕を握った

「勉強するか?」

肩に顎を乗せいつもより低い声で
聞いてくるお兄ちゃん

なんかいつも以上に
大人の色気がむんむんだ

3つ上の18なんかに思えない

「んー…しないっ」

私は即答した

だって…だってずっと
このままがよかったから

「俺も教える気なかった」



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