幼なじみ君と  幼なじみちゃん♪



俺達を乗せたゴンドラは1番上に到達した



「昔も今もこれからもずっと一緒にいよう…」



と、横を向く慄梛を“ギュッ”と抱きしめた



「っ、無理だもん…ずっとなんて…」



消えそうな小さな声が俺の耳に届く…



「わたしは、“ただの”幼なじみ、なんだから…」

「違う!!俺は「それ以上言っちゃ、ダメだよ…
さぁ、着いたし降りよう♪」


と、フッと笑顔を作り慄梛は俺の手を取り
ゴンドラを一緒に降りた


ゴンドラを降りると繋がれていた手は
躊躇いながらも離れ、俺は賢たちの所に
慄梛は賢たちの近くで話す相沢たちのところに
足が動いた



「おー、いい雰囲気で降りてきたじゃん?」

「そうでもねぇーよ?
言いたいこと言ったけど否定?
されたし、それに遮られたしな…」



明るく言ってみたけどやっぱ、落ち込む…



「それは慄梛ちゃんがなにか決意があって
言ったのかもな?」

「決意…?」

「全部片付くまでは期待するような言葉は
聞かないって決意だよ」

「“期待”って俺のことただの幼なじみにしか想ってないって言われたよ…」



呆れたように賢も櫟玻も裕也も3人同時に
“はぁ”とため息をつき“いつか本心が解るといいな?”と、微笑んだ





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