幼なじみ君と 幼なじみちゃん♪
「よしっ!!いいこと思い付いた♪磨梛抖、任せろ♪」
と、賢は満面の笑み
「もーそろ、観覧車のイルミネーションが付く頃だしさ、行かねっ?」
「もうそんな時間かよ?じゃ、制覇は諦めるか」
「だね、写真撮ったら観覧車に乗りたいしね」
「観覧車は混むもんな」
と、賢のお陰でお化け屋敷は回避され、
観覧車の前で写真を撮り1番最後の列に並んだ…
「今日は楽しかったな?」
「まだ終わってないよ?ふふ、磨梛抖面白い♪
磨梛抖ありがと…お化け屋敷行きたくないの気づいてくれてたんでしょ?」
俺の左手をそっと握って顔を背ける慄梛の顔は
真っ赤だった
「次どうぞ?お二人さん?乗らないんですか?」
と、気付いたら前に並んでいた賢たちの姿はなく
一つ手前のゴンドラに2人と3人に別れて
乗っていて俺と慄梛が乗る番になっていた
「あっ、乗ります」
と、乗り込むと係員の人は鍵を閉めた
「横に座ってもいい?」
「もちろん」
「ありがと」
慄梛はそっと俺の隣に座り一緒にゴンドラの
外を眺めた
「綺麗だね…」
「あぁ…」
「このまま時間なんか止まっちゃえば、
ずっと磨梛抖といれるのに…」
空へと上がっていく
ゴンドラの外をみながら悲しげに慄梛は言った…
.