晴い天-アオいソラ-
「ハイ。私のも本命だよ」



生徒達が出て行ったのを確認した愛咲が再びチョコを差し出す。



「モテるじゃん」



冷やかすような言い方をする愛咲の表情はどこか悲しそうだった。



「ごめんな。いつもこんな会い方で」



先生との恋は普通の恋愛なら簡単な事がすごく難しかったりする。


それでも愛咲は先生を選んだ。


理由はただひとつ。


先生が好きだから。
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