晴い天-アオいソラ-
「しばらくは一緒に暮らしてたんですか?」


「うん。ウチの道場の門下生としてね。高校生になって一人暮らしするって出てくまでは」


「へぇ」




―ガチャ―




「おはよぅ」


「梨央ちゃん!!」


「今日は来なくていいって言ったのに」


「だってお兄ちゃんが…」


「記事作りくらいはできるだろ」



そう言って梨央の後ろから雄介が現れた。



昨日の球技大会の順位発表や、今後のためのアンケートなどの記事を作る作業を、梨央にやらせるつもりらしい。



「「鬼…」」



愛咲と歩が呟いたが、しっかり梨央の荷物を持つ雄介を見て真琴だけは優しく笑った。



「オラ、さっと終わらせて帰んぞ」



耕平の言葉で生徒会メンバーが立ち上がる。

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