晴い天-アオいソラ-
「せっかくこんだけ成績いい奴集まってんねんから、放課後みんなで勉強会しよーや」


「いいですね!おれ達も先輩達に教えてもらえたら心強いし」


「賛成賛成」


「それは構わねぇが場所はどうするんだ?生徒会室はそんな事のために使えないぞ」


「ケチ」


圭吾が恨めしそうに雄介を見つめる。



「うってつけな場所知ってるぜ」



そう言った耕平は奈々花に視線を送った。



「ウチですか?!」


「そっ♪」


「こんな大勢で押しかけたら迷惑じゃないか?図書館とかの方が…」


「大丈夫。それに図書館だったら声出せねぇだろ。それじゃあ自習と一緒じゃねぇか」



奈々花の了解を得る前に耕平が予定を立て始める。



「勝手に話進めてっけど大丈夫なのか?」



盛り上がる生徒会メンバーの横で雄介が静かに聞いた。



「ウチは構いませんが…」



どこか不安そうな奈々花だったが雄介はそれ以上聞かなかった。

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