ずっと前から好きだった


「それってピック?」


「飯島が最後にくれたの。
 あたしの勝手な妄想だとは
 自分でも分かってるけど…
 最後の最後まで飯島は
 あたしの所に来てくれた。
 もしかしたらって期待が
 なんか…心の中にあって…」



「そりゃあたしも思うな。
 だってあたしの目から見て
 飯島君が華奈子以外の
 女の子ってありえないんだよね」


「あはは、大袈裟な…」


「いや、ほんとに。
 華奈子だけ特別に見えたよ」


「だから諦めがつかないの…」






バカバカしい自分の期待が
かっちゃんへの思いを邪魔した。





「あー、でもcosmosのライブ
 楽しみだなー」


「絶対素敵なライブになるから」


「期待してるね」




久しぶりのめいとの語りは
朝から晩まで尽きなかった。




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