ずっと前から好きだった


一人の夜道は嫌い
空を見上げても
今日は星がない。

事務所から出る時は
いつもそう。


彼氏とか友達とか
何不自由ない生活


なのに辛い


ただのわがまま


歌が好きなだけ
歌が………大好き



「岩崎?」


暗い夜道で聞こえる
知っている声

たしか…


「一人?危なくね?」


「あ、飯島くん」



飯島 真



不思議な君と
まともに話したのは
この時が初めてだったね


もう君は覚えて
いないだろうけど

君と初めて話した時の事
私は忘れられないの

どれだけ暗くて
寂しい夜道が
明るくなったか。


君は知らないでしょ


「つか…『くん』は
 やめよーぜ」

「あ、うん。
 じゃあ飯島で」

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