ずっと前から好きだった


立っていた私も
飯島につられて座った

もっと距離が近く感じて
座った事に後悔した。


心臓が持たない。


でも内心


嬉しさも混じっていた。





「もし」



隣で声がする





「ずっと想っていた人が
 突然いなくなって
 ある日突然、現れたら…」

「………………。」

「岩崎だったら
 自分の気持ちに
 素直になる?」

「それって…
 中学の頃の子の話…?」


首を縦に振って答えた飯島



「昨日…連絡が来て…」


「…………………。」



聞きたくなかった
だけど目が離せない

隣にいる君を見つめて


悩んでる君を


ほって置けなかった。


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