\;貴方依存症;/



「じゃあ家まで送って。着くまで…、それまで、一緒にいたいから…。」

優しく微笑んでくれた。

安心できた。
その言葉とその笑顔で。



「私だってずっと一緒にいたいよ…。」

わがままなんて分かってたよ。

でも素直な気持ちちゃんと伝えたいから。



「ありがと。知嘩仔ホントかわいすぎ…。マジで大好き。もう知嘩仔以外なんて抱かないから。」

強く抱きしめて、
愛を語る



「ごめんね。」

なぜか涙が止まらなくなって。

そんな私を黙って抱きしめてくれる冬雪の腕。








私は冬雪を傷つけたかもしれない。

それに、冬雪とこうしていることだって、はるを傷つけてることになる。



自分に正直に生きた結果他人を傷つけてる。

だったら私は自分に嘘をついて自分が不幸になればいい。



冬雪への独占欲は、このままだと増えてくばかりだと思う。

そのたびにまた冬雪を苦しめてしまう言葉を抑えられなくなるかもしれない。

そんなの嫌だから…。



< 43 / 44 >

この作品のキーワード

この作品をシェア

pagetop