超モテ子の秘密

出した答え



――バンッ!!


私は玄関の扉を思い切り開け、階段をかけ降りる。


何でそんなことすんのよっ!


もう雨なんてお構いなしに、家着のまま飛び出した。


――私のことなんて、どうでもいいじゃない!


私は全速力で走る。


濡れている路面を、慌てて履いたサンダルで蹴り続けた。


和也君は何でいつもこうなの!?


自分のことでもないのに、馬鹿みたいだよ、和也君……。


そんなことを思いながらも、体は勝手に動き続けている。


気が付いたら飛び出してたの。


一心不乱に――。



和也君は、

一生懸命で、

真っ直ぐすぎて、

優しすぎて――。


お願いだから、

私のために馬鹿なことをしないで――。


私はそう祈りながら、必死に走った。



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