憂鬱姫と俺様王子
なんでッ!! ★みみ★
やっと、帰れるぅ~♪
神崎の隣から抜け出せる、この時間があたしは大好き。

なんか、今日はいつも以上にアイツの態度が馴れなれしかった。
そうだ、城崎くんと話し終えた後からだ。
何話してたんだろう。
まっ、いっか。
帰ろう!!
「ねっ、メグ!一緒帰ろう。」
あたしはメグを誘った。
するとメグは・・・手を合わせてゴメンのポーズ。
「みみ、ごめん。今から彼氏とデートなんだ。今度なんか、おごるから。」
「うんうん、大丈夫。楽しんで来なよ。」
とあたしが言うとメグは走り去るように教室から出て行った。
「はぁ~、一人か。」
ホント、あたしってさみしい女。
あたしは16年間生きてきて、彼氏と呼べる人が未だにいない。

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