海宝堂2〜魔女の館〜
夜はふけ、空には星がちりばめられる。明日からのナツナ島探索に向けて、4人は早々にベッドに潜りこんだ。


狭い船室の天井を見上げる。この木目にもようやく馴染み、ここが自分の生活の場所なんだと日に日に実感が湧いてくる。

規則正しく聞こえてくるニーナの寝息。
それがとても安心できる。

ここにいてもいいのよね?

そんな不安は、今日の出来事で追い払われるように心から出ていった。

ニーナの寝息に合わせるように、呼吸を繰り返すと、まぶたがゆっくりと重くなってきた。

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