パパは芸能人♪



「……マジで?」




「言いにくくて…私も1人でパニクってたから…ごめんなさい」



静まり返ったリビング












不意に頭を撫でられた



「明日病院に行くか」



今まで1人で悩んでた事が恥ずかしくなった。











五郎はこんなにも大きい人間なのに。
五郎に言えた事でちゃんとしようって思えた。




「ううん大丈夫。私1人で行けるから」



芸能人ってだけでも騒がれるのに今一番人気のあるゲットのtakaが産婦人科なんて格好の餌食だ。




「バカ歌恋。俺が芸能人だからって思ってんだろ?」




頷く






「気にすんな…って言っても気にすんだろ。俺さ、歌恋の前では“兎部崇五郎”で在りたいんだけど…ダメ?」





ダメじゃない…





「ダメじゃないけど、ヤッパリ世間は違うじゃん…芸能人の彼氏と付き合ってるって自覚も必用だと思う…だから私1人で行く」






甘えるだけが彼女じゃない。
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