パパは芸能人♪
「着いたよ〜」
焼肉屋に着いたら、もう3人は居た。
「イヤーン♪叶多は私の隣だからね♪」
怜を退かして座布団を開けた。
「俺、恋とララに説教するから別室でいいわ」
手懐けて育てた甲斐あって2人は素直に頷き、両親も納得している。
「私も叶多に怒られた〜い♪良いね〜問題児は」
「愛美!!」
流石に楓が怒った。
「前から言おうって思ってたんだけどね…何で、ララと仲良く出来ない?恋とは仲良くしてるじゃないか?」
「パパには関係無いもん!」
「関係って…じゃぁ、この場で関係がないお前は帰れ」
「なんっ…」
楓の目力がハンパなくて誰もが動けない中、俺はララの頭を撫でて立ち上がった。
「送る」
「叶多、甘やかすな」
睨まれたが、楓の目力は俺にはなぜか効かないんだ。
「少なからず俺にも責任あるから償い」
「…わかった。頼む」
折角の高級焼肉が…。
「愛美、立って?」
手を伸ばしてきた。
「しない。それとも、ここで白黒はっきりしたい?」
泣きそうな目をした。