ぽっちゃり彼女










「お前なに泣いてんの?;;」

「な、なんかねっ…、すんごいっ…寂しくてっ…」





なんで泣いてるか
自分でもさっぱり
わかんない







「んな格好で歩くなよ(笑)」



呆れたように
笑ってあたしに近付いてきた
と思った瞬間…




あたしの体が宙に浮いた


この感覚は
小1の時、先生に
抱っこしてもらった以来
経験した事がない
感覚だった、から
一瞬何が起こったか
わからなかった(焦)







「ゆ、ゆゆゆ雪斗!!!!??」



「うっせぇよ…(笑)」




焦ってるあたしなんか
お構いなしに
ずんずん歩いて行く






「重くない…?」


「軽くはない」


「いや〜降ろして〜(泣)」

「暴れんなっまじで落とすぞ。つか胸丸見え(笑)」




はっ として見ると
スッポンポンの自分…

丸見えの3段腹…






暴れたくても
お腹がいたくて
それどころじゃない…





じっとしてると
着いたのはベットの上




あたしを静かに寝かせると雪斗も隣に寝た








「…腹、いたくねぇ?」


「痛い、けど…寂しい…」


「お前は甘えん坊か(笑)」





バカにしながらも
あたしを抱きしめてくれた


雪斗の温もりを感じて
安心したあたしは
ゆっくり目を閉じた…
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