ぽっちゃり彼女


適当に、


アイス、冷えピタ
梅干し、ゼリー


とか買って
帰ろうとした時ー…












「雪斗やん♪」





聞き慣れた大阪弁が
聞こえた









「…健か。」



すぐにわかった




「か、ってなんやねん!!(笑)」



「あ〜。わりぃな」



「まぁええけど…。そんなになに買ったん?」




健は買い物袋を
指さして笑った









「愛稀が高熱だしたんだよ。それを知らない誰かは遊園地に連れてったらしいけどな」



「愛稀が高熱…?!」





"愛稀"


お前が呼び捨て
してんじゃねぇよ…





「健…これ以上愛稀に手だすんじゃねぇぞ」



「………無理やな」



「あ?」



「俺は愛稀が好きやからそれは出来ん」



「…お前がそう思うのは勝手だけどなあ。愛稀に迷惑かかってんだよ」



「そんなん知らん。俺が愛稀が好き。それだけや」



「はぁ…勝手にしろ。じゃあな」



「絶対とったる…」












健は決めたら
何がなんでもそれを
やり通す


どんなやり方でも。





あんなイイ顔してんのに
やっぱ中身までは
いくならねーんだな…











そんな事を考えてたら
家に着いた












健…愛稀になんも
しなきゃいいけどな…
< 259 / 312 >

この作品をシェア

pagetop