恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―
「菅谷さん、なんで詰め寄られてるんだろ」
「だから、関係ない……」
「藍川先に帰ってて! あたし、様子だけ見てくる」
「桃井!」
冷静沈着が代名詞の藍川に、こんな風に大声で呼び止められたのなんか初めてだったけど……。
だからって、菅谷さんを放っておくなんて無理で。
一瞬止まった身体を走らせて菅谷さんの元に向かう。
今にもどっちかが殴りかかりそうな雰囲気を感じて、ある程度近づいたところで声をかけた。
「ちょっと、ストップ!」
3人の視線がいっせいにあたしに集まる。
菅谷さんと相手の女の子も、2人してギャルメイク……。
こうしてみると、ちょっと迫力。なんて思いながら、乱れた息を整える。
近づいて気付いたけど、相手の女の子もうちの学校の生徒だ。