恋愛ラビリンス―愛しのヴァンパイア―
「どうしたの? こんな所で……何かケンカ?」
「副会長には関係ないじゃん」
「関係ないけど、怪我でもしたら大変だから。何か原因があるなら……」
落ち着かせようと微笑みかけると、菅谷さんに詰め寄っていた女子生徒がぷいっと顔を背けて言う。
「こいつがあたしの彼氏誘惑してヤったんだよ」
「ヤっ……?」
想像もしてなかった言葉が飛んで、思わず声を失った。
ヤったって……つまり、そういう事だよね?
えっと、菅谷さんが、この女子生徒の彼氏を誘惑して……?
で、ヤった……。
頭の中で今の状況を把握しようとしていると、菅谷さんがバカにしたように笑って女子生徒を見る。
「簡単に誘いに乗ったのは灰斗さんだし。アンタの身体に満足してないんじゃないのー?」
「ちょっと、菅谷さん! そんな言い方ないよ。
っていうか、あの、本当にこの子の彼氏って知りながら、その……、」