守ってあげたい

ガチャ…。


ドアが開いて海斗が入ってくる。


『ミク オレンジジュースで良かった?』


「うん。オレンジジュース好き ありがとう」


無理して笑う


あかりさんとの写真を見て、やっぱり来ない方が良かったのかなって思った。


『ミク ミスチルの他は何聴いてる?
オレけっこうアルバム持ってるから、他に聴きたいのがあったら借りてっていいよ』


手際良くパソコンを操作する海斗。


『ミク?』


返事をしないあたしを不思議に思った海斗が振り向く。


『お~い? ミクちゃん どうした?』


笑ってあたしのほっぺを軽くつまむ


「ふぇ…」



ポタッと制服のスカートに涙の雫が落ちた。





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