ホストに恋した私 身体売ります貴方を振り向かせたくて
初めての ベンツの
ハンドルは
意外な 程
しっくりと
私の 手に なじんだ
なんだ
たいした こと
ないじゃん

そう たいしたことないんだ

どうせ どこか ぶつけた ところで
ドラム缶おばさん
だとか
ろうそくおばさんだか 知らないけれど
また
新車を ポン と
買い与えてくれるんだし
ボコボコにしても
いい 車なんだからさ
この 車 一台で
家が 買えるんだと 思ってしまうから
びくびくするんだね
こんな車なんか
使い捨てライターみたいなものなんだと思えば 全く 怖いことはなかった

桜木町の
レジデンスパレスよね

うん 今 ナビを
設定するよ

亮は ナビを 自宅登録すると

ナビの 矢印が 動き始めた

マンションの 地下駐車場 301 に 車を 止めてよ

俺 もう ダメだからさ

そう言うと
亮は
ベンツの 助手席で
イビキを かいて 眠ってしまった
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