俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「姫華?」
もう一度名前を呼ばれて、蓮を見る。
「うっ……」
やっぱりダメ!!
なんか久しぶり過ぎて無理!!
綺麗すぎて直視出来ないあたしを、蓮が微かに笑った。
「なっ……によぅ…」
後半なんて消えそうな感じで。
いやはや、情けないよ。
熱を帯びた顔を伏し目がちにしていたら、蓮の唇が艶やかに動き出した。
「お前、なんで来たわけ?」
「………?」
えっと。
何で……だっけ?
首を捻ってみる。
それに合わせるように、蓮の首も同じ動きをして。
なんだか……笑ってる。
だからあたしも取り敢えず笑ってみたら、コツン、と軽い頭突きを食らわされてしまった。
「いっ、痛いっ!」
衝撃を受けたおでこと鼻の頭を、手で擦ってみる。
ホントにもうっ。
なにが言いたいんだ、蓮は。