俺様☆姫様★王子様 2 【完】

ギロリと睨む。


…………。



眼力で打ち負かそうなんて、それはもう無理なわけで。


「あ?」


眉間に皺を寄せて、睨み返されたせいで、縮こまっちゃう始末。


挙げ句の果てには…。




「お前って、案外安いんだな」


安いってなんだろう?

どうゆう意味?


「誰とも知れない男のケツ、のこのこ付いてくんだ?」


へぇ、と。


う゛っ……イタイ。

それはそれは、凄く冷たい視線が突き刺さる。


そんなことないって言いたいのに、口が言うことを利かないの。


いつもなら絶対無いのに。

知らない人に、ましてや男の人に付いていくなんて事。


だけど、実際付いてきた。

蓮の弟だったけど。

そうだよ!蓮の弟だったから、エアポートで乗り込んだんだし。

そうじゃなかったら、何とかして逃げ出してた。

うん、そうだよ!


< 236 / 438 >

この作品をシェア

pagetop