俺様☆姫様★王子様 2 【完】
身分違い
「コホン、坊ちゃん……」
背後から、聞いたことのない声がした。
てか坊っちゃんって誰よ、何処にそんなちびっこが居るっていうの。
この際おじさんでもいいや。
目の前にいるこの悪魔、一発追い払っちゃくれませんか。
なんて暢気なことを思ったりしたんだけども。
だけどもっっ!
「お、おじさん誰っ!?」
振り返ったあたしは、バッと蓮の体を押して距離をとった。
………。
しまった。
完全に寝ぼけてた。
いや、時差ぼけってゆうの?
あれ?でもそんなに爆睡してないはず……。
って、最早そんなのどうでもいいよ!
だって、
だって、
だって………!!!
「ぎゃあぁぁぁぁぁぁぁあっ!」