俺様☆姫様★王子様 2 【完】
「ふっ」
蓮がふと笑う。とても柔く。
あぁ、この顔。
あたしが好きで好きで堪らない、天使のような悪魔の微笑み。なんちゃって。
ありきたりな表現で悪うございましたっ!
でもね……?
ホントにそんな感じ。
蓮を前にしたら、そんな表現でさえしたくなるくらいに甘美なわけで。
もっとキスしたい。
もっとくっついていたい。
それこそ溶けて混ざり合う、ストロベリーとチョコみたいに。
このままストロベリーチョコになっちゃえばいいのに。
そんな感情になってしまうのよ。
そんなあたしの思考を読んだのか、ぺろっと唇を舐められる。
思わずあたしは、びくんとしちゃう。
それに気づいたのか、蓮は少しニヤリとして。
「まだ足りないのか?ったく、いつからそんな淫らな女になったんだか」
勝ち誇ったような瞳をする蓮が紡ぎだした言葉。のちキス。
このヤロウ、やっぱり悪魔かもしれない。